なぜ12月は「師走(しわす)」と呼ぶの?由来は?
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
12月に入りました!
ここのところ寒くなりはじめましたね。
ついに私もコートを着て通勤している今日この頃です。
急な寒さで風邪を引かないよう、暖かい恰好をして冬をお過ごしくださいね。
急に冷えても薄着のままで、気づいたら風邪などで体調がおかしくなったりすることがありますので!
(私だけかもしれませんが…)
さて、12月は、「師走(しわす、又は、しはす)」と呼びますよね?
師走の由来って、何だと思いますか?
「お坊さんが忙しく走り回っている月だから」というのは私も聞いたことがあるのですが、最近、この手のことを調べるのが癖と言いますか、ハマっていまして、今回もちょっと調べてみました!
最初に出てきた師走の由来は、「師馳月(しはせづき)」というもの。
昔はお正月も先祖供養をしていたため、師(僧侶、お坊さん)が忙しく走り回っていたのがその由来とされています。
これはよく言われている由来ですね!
他の言い方では、「お坊さんのように普段静かで落ち着いている人でも、12月は走り回るほど忙しい月だから」と言われることがあります。
では、なぜ僧侶は歳末になると忙しくなるのでしょうか?
それは、毎年年末に「仏名会(ぶつみょうえ)」という法要があるから、とされています。
歳末に仏さまや菩薩(ぼさつ)の名を唱え、その年にしてしまった様々な罪に懺悔(ざんげ)し、身も心もきれいになるように祈念する法要なのだそうです。
一般の方も法要に参加できますが、参加できない人たちに代わって、僧侶があちこちの寺院にいき法要を行うそうです。
このような法要のほかにも、年末年始にご先祖様の供養をする家庭も多く、集中するから、という事情もありますし、現在ではこちらが主流の様な気がします。
また、「12月は1年の最後の月で、今年のうちにやるべきことは全部やりとげる月」という意味で、「為果つ(しはつ)」が元になっていると言われることもあるそうですが、こちらは定説というわけではないようです。
ほかには、万葉集や日本書紀に「十二月(シハス)」「十有二月(シハス)」との記述があり、当時から「十二月」を「シハス」と読んでいたのを、後から「師走」という当て字で表記したという説もあるようです。
余談ではありますが、「師走」のほかに、12月の呼び方があるのをご存知ですか?
12月は1年の最後の月との意味から「極月(ごくげつ、ごくづき)」、「窮月(きゅうげつ)」、「限りの月(かぎりのつき)」などとも呼ばれています。
また、古い年を除くという意味で、「除月(じょげつ)」とも呼ばれています。
これは、大晦日の晩を「除夜(じょや)」と呼ぶのと同じ理由です。
このほかにも、「梅初月(うめはつづき)」や「春待月(はるまちづき)」といわれ、春への期待が込められた意味でも呼ばれることがあります。
12月は、1年の締めくくりとして年内中にやることを終わらせる。
そうすることで、新たな気持ちで新年を迎えられて、気の持ち方が大きく変わったり、新たな年への期待が膨らむ。
12月をうまく過ごせれば、毎年新年を迎えることが楽しみになるんじゃないでしょうか。
今年も色々と混乱のあった1年でしたが、来年こそは明るい1年になるべく、今月もしっかりと過ごしていきたいものです。
ということで、師走の由来についてお話しさせていただきました!
最後に営業時間等についてのお知らせです。
緊急事態宣言が解除になりましたので、営業時間は元の10:00~19:00に戻っております。
また政府や都の発表、その他状況の変化により営業時間等に変更が生じた場合はお知らせしますのでよろしくお願い申し上げます。
またよろしくお願いします!
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