着物のお手入れの際に、仕立て直しやリメイクを検討されてみては?
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
ここのところ、台風の発生はあるものの、日本列島への進路がなく、割と落ち着いたお天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
相変わらず残暑は厳しく、全国的に熱中症警戒アラートが発令されている状況が続いています。
ただ、暑さも性質が変わってきて、真夏の時よりは湿度が低いのか、少しだけカラッとしていて、過ごしやすいまではいかないものの、ジメっとした嫌な暑さは少し落ち着いてきているように感じます。
この様子なら、それこそ「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、9月も末の方になればちょうど良い気温になるかもしれませんね。
まあ、最近の気候の変わりようは極端ですので、急激に寒くなってくるような気もしないでもないですが。。
いずれにせよ、シルバーウィークの間は何かとイベントが多いですし、レジャーにお出かけになる方も多いでしょうから、くれぐれも体調を万全にして連休を楽しんでください!
さて、今時期は「単衣(ひとえ)」の季節ということで、着物的には衣替えの踊り場の時期に差し掛かっております。
先週のブログでは、しまう前の夏物のチェックと、これから出す冬物のチェックの重要性についてお話しさせていただきました。
今回は、それに付随したお話として、お手入れの際に、仕立て直しやリメイクを検討されてみては?というテーマでお話をしようと思います。
ブログの効果であったら嬉しいお話ですが、私共甲州屋では、最近、お手入れのご相談が増えてきております。
そんな中、先日、ご常連のお客様から、長いこと着用されていた着物のお手入れのご相談に付随して、「もう着物として着る予定がないから、羽織に仕立て直しをしたい」とのご要望をいただきました。
それがこちらのお着物になります。
(撮影許可を頂いております)
粋な、大きな雪輪柄の小紋になりますが、こちらを羽織にしたいとのこと。
私共としましても、これが羽織になると迫力があって面白いのでは、と共鳴しまして、「是非に」と承った次第です。
ご注文を頂き、これから工程に入るのですが、実は、
「着物を羽織にしたい」
「着物をコートにしたい」
といった仕立て直しやリメイクのご要望はそこそこあります。
例えば着物を羽織にする場合、どんな工程、納期になるのか簡単にご説明しますね。
先ず、着物をすべて解きまして、一枚板の上に張り付けて洗う作業を行います。
これを「洗張り(あらいはり)」と言います。
そして、羽織は裏地に通常の袷の着物の時に使う「胴裏」や裾回りの「八掛」は使用しませんので、羽織用の「羽裏」という裏地に縫い替えます。
気になる納期については、加工の混み具合にもよりますが、2カ月ほど見ていただければ概ねご納品できるかと思います。
以上、ご参考になさってみてください。
こちらのお着物が羽織に生まれ変わりましたら、またブログでご紹介できればと思います。
冒頭でお話しした通り、今は夏物と冬物のちょうどつなぎの季節で、「単衣(ひとえ)」の時期に当たります。
夏物をしまう前に状態をチェックすることはもちろんですが、特に今後イベントを控えている方は、これから着用予定の冬物の着物の状態を今の時期からチェックしておいてくださいね。
そして、何か問題点や不明点が見つかったら、遠慮なくお近くやご贔屓の呉服屋さんにご相談されてみてください。
もちろん、私共甲州屋でもお直しやメンテナンスには積極的にご相談に乗っております!
ということで今回は、「お手入れの際に、仕立て直しやリメイクを検討されてみては?」というテーマでお話しさせていただきました!
最後に営業時間等についてのお知らせです。
現在、東京都には「まん延防止等重点措置」等の自粛要請等はございません。
それに伴い、私共甲州屋の営業時間も10:00~19:00と通常営業に戻させていただいております。
なお、引き続き、密回避のため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。
ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
◆お電話
03-3341-3043
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 日曜日・祝日
また、状況の変化や行政等の方針の変化により営業時間等を変更することがありましたら都度お伝えしていきます。
次回もまたよろしくお願いします!
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