Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

夏物着物・帯をしまう前に、チェックとメンテナンスを忘れずに!

こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。

お盆休みの台風報道以来、また晴れの日が続いていますね。

熱中症警戒アラートが頻発するほどの厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

最近の夏は暑さが厳しいことから、いよいよ大詰めを迎えている甲子園では、クーリングタイムを導入するなど、今までにない暑さ対策が実施されているようです。

私共がおります東京・新宿は、人の多いところですので、毎日のように救急車を目撃しますが、やはり熱中症による救急搬送が多いような気がします。

私も軽度のものでしたら経験があるのですが、熱中症は、「暑いな」と感じても、始めのうちはそれほど自覚症状がなかったりします。

気が付いたら「茹でがえる状態」になって危ない状態になっていたりしますので、無理をしないで早め早めに休息を取り、体を冷やすことが大切です。

あと、結構忘れがちですが、水分はきちんと取るようにしてくださいね。

さて、そんな厳しい暑さが続いている今夏ですが、8月も後半ということで、夏物、特に「絽」や「紗」といった真夏に着用する着物や帯の着用シーズンがそろそろ終わりを迎えようとしています。
(最近は、暑くて9月になっても「絽」の着物のお世話になることもあったりしますが、ここでは暦通りの解釈でお話しします。)

9月になりますと、「単衣」という裏地が付いていない着物、そして10月からは通常の冬物の着物の出番ということで、そろそろ衣替えの前準備にあたる時期になります。

そこで、夏物着物・帯をしまう前に、必ず状態の最終チェックをしてください。

先週も軽く触れましたが、特に夏は、汗だったり、暑さ対策のために外でも霧吹きのような散水がなされていたりして、結構水分を含ませてしまっています。

あるいは、何もなくても、湿度の多い時期になりますので、風通しの悪い環境で部屋干しをしていると湿気を吸い取ってしまいます。

後々、カビや黄変(変色したシミ)となって浮き出てきて、それこそ取れない汚れになってしまうと、お手入れのコストが上がってしまいます。

そのため、普段から定期的に気を付けてメンテナンスするようにしてくださいね。

着用していない夏物でしたら、シミや汚れがなければ風通しの良いお部屋で数時間干したのち、奇麗なたとう紙(着物用の紙で作られたケース)に包んで、着物箪笥にしまっていただければとりあえず大丈夫です。

着用した着物は、お近くの呉服屋さんにお持ちいただいて、洗ってもらうと持ちが違います。

ぜひ一度、お手入れのご相談に行かれることをお勧めします。

もちろん、私共甲州屋でもお手入れのご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡くださいね。

最後に営業時間等についてのお知らせです。

現在、東京都には「まん延防止等重点措置」等の自粛要請等はございません。

それに伴い、私共甲州屋の営業時間も10:00~19:00と通常営業に戻させていただいております。

なお、引き続き、密回避のため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。

ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

◆お電話
03-3341-3043
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 日曜日・祝日

ご予約フォーム

また、状況の変化や行政等の方針の変化により営業時間等を変更することがありましたら都度お伝えしていきます。

次回もまたよろしくお願いします!

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