Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

創業祭の目玉商品をご紹介!

こんにちは。
“新宿通りの若旦那”こと、
志村郷親です。

3連休はいかがお過ごしになられましたか?

先週お話させていただいた大相撲も千秋楽を迎え、横綱稀勢の里関の復活や白鵬関の復活全勝優勝、また、海を越えてはゴルフ界のスーパースター・タイガーウッズの復活優勝と、往年の大スターの活躍が目立った週末でしたね。

さて、先日お話しました甲州屋呉服店95周年の創業祭が、いよいよ10月2日(火)~10月10日(水)まで開催されます。

詳細はこちらになります。

「95周年記念 甲州屋の創業祭」開催のお知らせ

今回は、気になる目玉商品をご紹介したいと思います。

冒頭の写真の反物ですが、こちらは琉球本紅型(びんがた)となりまして、戦後、沖縄で琉球紅型復活のきっかけとなった知念家八代目当主・知念貞男氏の作品となります。

紅型というのは15世紀頃が起源と言われておりまして、中国や東南アジアとの交易の中で生まれたそうです。

その染の細やかさから、型づくりから大変な時間を費やして作られるのが特徴で、細かい柄使いであればあるほど大変な作業が必要となります。

知念家は琉球王朝から続く紅型三宗家の一つで、貞男氏は、戦後しばらく紅型の制作が途絶えていた中でその技法を修得し始め、1950年頃から沖縄で紅型制作が再開されるきっかけとなった人物です。

残念ながら知念貞男氏は2012年に亡くなられてしまい、新たな作品というものは有りません。

当店でも、現存する氏の作品は最後の一つとなります。

本商品は、本来なら1,200,000円の値が付いていますが、創業祭の期間限定価格として、780,000円(税別)の特別価格でご提供いたします。

もし期間中にご成約がなければ、もう2度とこちらの価格でご提供することはありませんので、是非この機会に。

戦後の琉球紅型の祖といえる、知念貞男氏の作品と触れ合ってみてはいかがでしょうか?

一見の価値ありです。

 

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