Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

大切にしていること

こんにちは。
“新宿通りの若旦那”こと、
志村郷親です。

お盆休みが終わりましたが、
いかがお過ごしでしょうか?

私は胃腸疲れを起こしまして、
2、3日体調を崩してしまいました。

季節の変わり目に来ていますので、
くれぐれもご自愛ください。

さて、
“和服をもっと身近に”
というコンセプトのもと
「和服東京」を立ち上げて以来、
お客様に楽しんでいただける
イベント企画を打ち出すべく、
各分野のスペシャリストの方々と
打ち合わせを重ねている私ですが、

先日打ち合わせをした方が、
私と年が近く、
和文化に関して共通の想いを
抱いている方でした。

ここまで同じ想いを抱いて
活動しておられる方も
珍しいかもしれません。

それはどんな想いなのかというと、、

今回は改めて、
お客様に着物を楽しんでいただくために
私が大切にしていること、
和文化に関する想いなどについて
お話させていただこうと思います。

私は一応、世間で言う
「老舗の呉服屋の4代目」
という立場です。

着物を着用するにしても、
「これはこうでなければ・・・」
とか
「こうじゃなきゃいけないですよ・・・」
とか
あれやこれやとかっちりとした
決まり事を頑なに守っている、
というイメージをお持ちの方も
ひょっとしたら多いかもしれません。

しかし、私としては、
着用するシーンでポイントを押さえて
いれば実は何でもアリだと思いますし、
着物というのはもっと気軽なものでいい
と考えています。

ただし、
販売にしろ、レンタルにしろ、
「お客様には“ホンモノ”を楽しんでほしい」
と考えています。

最近では、
日本の文化を発信するという名目で、
着物を着崩してみたり、
今までにない生地で作られた着物、
低コストで作られた着物など、
実に様々なスタイルの着物が
出てきています。

私は、
そういったスタイルを
否定するつもりはありません。

そういったアイデアも、
着物を知らない世代などに
とっつき易くするためには
必要なことなのかもしれません。

しかしながら、
私自身はそのようなスタンスでは
ありません。

やはり、
奇抜なアイデアというのは、
流行廃りというものが
付き纏ってしまいます。

着物には、
細く長く脈々と受け継がれてきた
“王道”というものが
基本としてあります。

私は、
その基本の中で楽しむ分には何でもアリ、
というスタンスを大切にしています。

ただし、
私のような考えは、
着物の敷居の低さが
なかなか分かりづらいのが
難点なんですよね。

実際に着ていただいたり、
観ていただければ
その良さが伝わる自信はあるのですが、
現状では伝え方が困難を極めています。

この辺りが今後の課題ですね。

私と同じようなスタンスで
和文化に関する取組みをしている方と
打ち合わせをして、
想いが共有できたことがちょっとうれしく、
また心強さもあったものでしたから、
今回はこの話題にしてみました。

具体的に話が進みましたら、
改めてその方をご紹介したいと思います。

★例の甲州屋呉服店初のテレビ出演、
ついに放送されました!

見逃してしまった方は、
再放送を是非ご覧ください!

東京MXテレビ「中小企業の底ヂカラ」
再放送:9/16(日)18:15~18:30

詳細はこちら

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