Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

先週に引き続き新入荷の商品をご紹介!「欧州更紗の塩瀬名古屋帯」

こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。

三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

それにしても、先週末の台風はすごい雨でしたね!

上陸した地域ではあちこちで公共交通機関に影響があったかと思います。
お仕事などにも影響があった方も多かったのではないでしょうか?

ちょうど今の時期は、台風シーズン真っ只中。
しばらくは台風の発生で色々と影響が出るでしょうから、気を付けてお過ごしいただければと思います。

さて、先週に引き続き、新入荷の商品のご案内です。

たまにご紹介するジャンルでもある塩瀬(しおぜ)の名古屋帯ですが、珍しい柄遣いの帯が入荷しましたので、今回ご紹介したいと思います!

こちら、欧州更紗(さらさ)をモチーフとした塩瀬の名古屋帯になります。

先週ご紹介した「茶屋辻文様の附下」と同様、友禅染めで、ところどころに金箔でアクセントが入っておりまして、とてもバランスのいい染め上りとなっております。

更紗は、もともとは大航海時代にインドからヨーロッパに渡り、17~18世紀に大量輸入されるようになると、ヨーロッパの中産階級で大流行したそうです。

この時代、産業革命期は、世界の織物産業はヨーロッパが中心でしたが、インドから更紗が大量輸入したことによって、彼の地は大打撃を受けるほどだったとのこと。

その後、工業化の発達によって紡績技術が発展し、インドの更紗をモチーフとしたヨーロッパ風にアレンジされた「欧州更紗」が普及するようになっていったそうです。

こちらの帯は、その欧州更紗がモチーフとなっています。

染めは友禅染めになりますが、更紗と友禅染めの技術はとても相性が良く、更紗の細かい柄遣いが、友禅染めにより、一層クッキリと引き立っております。

この豪華な一品は、着物とのコーディネートで、華やかさがさらに引き立てられることでしょう。

価格は160600円(税込。裏地・お仕立て代別)でのご案内となります。

店にお立ち寄りの際には、ぜひ、更紗の細やかで豪華な柄遣いによる「華やかさ」と、友禅染めの技術による「上品な仕上がり」の絶妙さを楽しんで頂ければと思います!

最後に私共甲州屋の営業時間についてのお知らせです。

最近東京都では新型コロナウイルスの新規感染者は減少に転じてきてはおりますが、「緊急事態宣言」は9月30日まで延長されることになりました。

宣言発出中の営業時間は18:00までとさせていただき、18:00~19:00にご来店をご希望される場合は完全予約制とさせていただきます。

また、営業時間中も混雑緩和のため、ご来店の際には予約を推奨させていただいております。

> ご予約フォーム

また政府や都の発表、その他状況の変化により営業時間等に変更が生じた場合はお知らせいたしますのでよろしくお願い申し上げます。

次回もよろしくお願いします!

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