今更ながら「足袋(たび)」のお話。
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
ようやく、らしくなってきたと言いますか、寒さを自覚できる気候になってきましたね!
それにしても、久々の気温一桁台は身に染みます。
早速、某暖か素材のものを引っ張り出して着ましたが、それでも、夜に外を歩くと結構冷えました・・・!
寒さに慣れるまではまだ時間がかかりそうですが、風邪等が流行っておりますので、気を付けてお過ごしになって元気に冬を楽しみましょう!
さて、ここのところ、着物を着る時の悩みどころの一つである小物について取り上げさせていただいております。
先週は、「今更ながら小物のお話」シリーズ第2回目ということで、「帯揚(おびあげ)」のお話をさせていただきました。
第3回目の今回は、着物を着用するときに欠かせない足元の必須アイテムである「足袋(たび)」のお話をしようと思います。
これも当店のお客様にとってはよくご存じのお話かもしれませんが、最近は初めて着られるお客様や、久々に着られるお客様などから小物の相談をされることが多いので、是非お付き合いいただければと思います!
まず、足袋は、洋装の時に履くときの靴下みたいなもので、和装の時は、足袋と草履を履くのが基本です。
それにしても、この足袋の正しいサイズの選び方や、履き方って、イマイチ分からなかったりすることがありませんか?
- 靴下と違って、草履と同じように先が親指と他の指が二股に分かれた形状になっているため、適正サイズが分かりにくい
- 足首の部分(足袋の部位では「筒」と言います)までは基本的にしっかりした生地で弾力性がないので、いざ履いて引っ張りあげる時にきつかったりする
- 足首の部分で固定する金具(「こはぜ」と言います)がなかなか止められなかったりする
といったところが、悩ましい点かと思います。
足袋の適正なサイズ選びは、普段履いている靴よりも気持ちキツ目(靴のサイズは0.5cm刻みですので、0.5㎝小さいサイズ)を基準に試してみることをおススメします。
それ以上小さいと、履いた時に指の先が足袋の中で曲がってしまい、爪が痛くなってしまいますし、逆に緩いと、足が中ですべってしまったり、余った生地の部分がダブついて余計なシワが寄ってしまい見た目が悪くなったりしてしまいます。
まずは普段の靴より気持ち小さ目を選んでいただき、きつい、緩いなどの症状があったら、1サイズ変えて様子を見ていただければと思います。
今はストレッチ素材の足袋なんかもあって、フィットしやすいものもありますが、基本、足袋は晒(さらし)で作られているので、伸縮性はありません。
その代わり、洗濯等で縮みづらいですし、丈夫で滑りにくいので、晒(さらし)のものがおススメです!
(ストレッチ素材のものも私自身試したことがありますが、結構滑りやすかったり、パリッとしていなかったりするものが多い印象です。)
しっかりした素材で、サイズも適正に選べば、草履を履いたとき違和感が出ずに歩きやすいですよ!
ということで、簡単ではありますが、今回の記事をご参考になさって、足袋選びのお役に立てていただければと思います。
もし、足袋についてもっと知りたいことやご不明な点などがありましたら、ぜひ、”新宿通りのきものコンシェルジュ”こと、当店の女将に聞いてみてください!
気になるコーディネートについてもご提案させていただきます!
最後に営業時間等についてのお知らせです。
現在、東京都には「まん延防止等重点措置」等の自粛要請等はございません。
それに伴い、私共甲州屋の営業時間も10:00~19:00と通常営業に戻させていただいております。
なお、引き続き、密回避のため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。
ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
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03-3341-3043
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 日曜日・祝日
また、状況の変化や行政等の方針の変化により営業時間等を変更することがありましたら都度お伝えしていきます。
次回もまたよろしくお願いします!
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当店では、草履、バッグ、巾着、帯締め(帯〆)、帯揚げ、足袋、下着、和雑貨など、着物・浴衣にお合わせいただく小物類をご用意しています。
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