「単衣(ひとえ)」の着物とは? 着用する時期、特徴について
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
そろそろ8月も終わりが近づいてきましたね。
8月はお盆休みがありましたが、新型コロナウイルスの全国的な感染急拡大によって自粛ムードに。
また、先週のお話しに出ました「線状降水帯」による大雨の被害もありました。
本来なら夏休みの間に海水浴や花火大会、家族旅行や里帰りと、将来にわたって思い出に残るようなイベントが盛り沢山となるような時期ではありましたが、「夏のイベントを満喫!」とはならず寂しい夏に終わりそうですね。
さて、着物の話になりますと、そろそろ秋に向けた衣替えの準備が意識される時期に差し掛かろうとしています。
着物は、色柄は季節のモチーフといった色柄遣いがありますが、種類は、基本的には2シーズンで分かれています。
大きくは、秋から春先に着用する裏地(胴裏と八掛)が付いた「袷(あわせ)」と、夏場に着用する「絽(ろ)」や「紗(しゃ)」といった風通しの良い生地を使用した夏着物に分かれます。
加えて、衣替えのつなぎの時期である6月と9月の短い時期に着用する、「単衣(ひとえ)」という着物があります。
「単衣(ひとえ)」は、「袷(あわせ)」と同様の生地を使用して、裏地を付けないで仕立てる着物になります。
(厳密には、「袷(あわせ)」にする生地よりもしっかり目の反物を選んだりしますが)
裏地を付けない場合でも、生地の持ちを良くするために、背伏(せぶせ)といって裏の背中の縫い代の部分に同色の当布をして縫い込んだり、居敷当(いしきあて)と言って、お尻の部分に当て布をして縫い込むことによって生地の痛みを和らげる加工を施したりする場合があります。
居敷当(いしきあて)にも色々と種類がありまして、綿のものから正絹のものまで材質は様々で、お尻の部分のみだけでなく、裾廻りまで保護する大きさのものもあります。
(私共甲州屋では、背伏(せぶせ)と居敷当(いしきあて)を裾廻りまで付けることを推奨しております。)
もちろん、外からはきちんと「単衣(ひとえ)仕立て」と分かるようにうまく仕立てますが、お好みもありますし、居敷当(いしきあて)がお嫌いなお客様もたまにいらっしゃいますので、その辺は臨機応変にご対応させていただいておりますよ!
もし、「単衣(ひとえ)」の着物をお作りになられるときが来ましたら、お仕立て方法など、何なりと甲州屋にご相談いただければと思います。
お手持ちの着物を単衣(ひとえ)仕立てにする場合もご相談くださいね。
最後に、私共甲州屋の営業時間等についてのご案内です。
また再延長の報道が出ておりますが、東京都では、「緊急事態宣言」が9月12日まで発出されることになりました。
宣言中の営業時間は18:00までとさせていただき、18:00~19:00にご来店を希望される場合は事前予約制とさせていただきます。
また、日中の営業中も混雑緩和のため、引き続き、ご予約を推奨させていただいております。
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また政府や都の発表、その他状況の変化により営業時間等に変更が生じた場合はお知らせいたしますのでよろしくお願い申し上げます。
来週もよろしくお願いします!
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