Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

【三月のご挨拶】春の新宿通りで想う、「粋」の心

こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。

いよいよ三月、弥生(やよい)の幕開けですね。

カレンダーをめくると同時に、新宿通りの空気もどこかソワソワと浮き立っているように感じます。

ビル風はまだ「冬の名残」を気取って吹き抜けていきますが、通りを行き交う方々の装いには、もう春が隠しきれません。

コートの襟元からチラリと覗く明るい色のストールや、春らしい色合いのネクタイなど……。

そんな「色の入れ替わり」を敏感に察知する瞬間、この街の歩みの確かさを感じて、少しばかり心が弾みます。

さて、本日三月三日は「桃の節句」

ひな祭りの当日でございます。

先週もお話しさせていただきましたように、私には二人の妹がおりまして、この時期になると実家の座敷が緋毛氈(ひもうせん)の赤でパッと華やいでいた光景を思い出します。

当時は「男の自分には関係ない行事だ」なんて、すまし顔で通り過ぎていたものですが、大人になった今では、あの時の「家の中に季節を迎え入れる」という習慣が、どれほど豊かなことだったのかを改めて実感しております。

最近、この新宿の街を歩いていてふと思うことがございます。

「効率」や「利便性」が優先される今の時代、かつて日本人が大切にしていた「粋(いき)」という感覚が、少しずつ影を潜めてはいないだろうか、と感じるのです。

「粋」とは、決して派手に見せびらかすことではありません。

あえて多くを語らず、野暮を嫌い、自分のため、あるいは誰かのために、そっと季節を整える。

そんな「心の余裕」のことだと感じております。

たとえ大きな段飾りを出さずとも、桃の花を一輪だけ玄関に飾ってみたり、いつもの着物の半襟を春色に替えてみたり。

そんな損得抜きの遊び心にこそ、今の世の中に最も欠けている「粋な精神性」が宿っている気がしてならないのです。

三月は、卒業や旅立ちの季節でもあります。

新宿通りでも、これから袴姿の学生さんや、凛とした晴れ着姿の方々をたくさん見かけるようになります。

門出を迎える皆さまには、ぜひ形だけでなく、その装いに込められた「季節を愛でる心」も一緒に持ち歩いていただきたいと願っております。

私自身も、この新宿通りで、皆さまを清々しくお迎えする準備を整えております。

本格的な春は、もうすぐそこ。

今月も、新宿通りで皆さまの笑顔にお会いできるのを楽しみにしております。

最後に、毎週のように申し上げておりますが、最近、ご新規のお客様のご来店が増えており、事前のご予約なしでお越しになる方もいらっしゃいます。

その際、ご予約されたお客様とご来店が重なってしまった場合は、当然、ご予約のお客様を優先させていただくことになってしまいます。

その場合、お待ちいただく時間が発生したり、混雑状況によってはご案内をお断りしたりせざるを得ない場合もございます。

私どもとしましても、お客様お一人お一人に合わせてしっかりとしたご対応ができますので、引き続き、ご来店の際には事前にお電話やメールにてご予約をいただけますと幸いです。

では、今月もよろしくお願いいたします。

★当店では、お客様お一組お一組にごゆっくりお買い物を楽しんでいただくため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。
ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

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◉追伸

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