着物や浴衣の寸法直しの豆知識
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
梅雨入りしたにもかかわらず、あまり雨が降りませんね。。。
それどころか、毎日うだるような暑さが続いています。
遂に東京でも34℃~35℃といった酷暑を記録するなど、お出かけするのにも大変な時期になりました!
が、梅雨の中休みもつかの間、今週に入るとまた雨の多い週になりそうです。
梅雨後半ということで、雷を伴ったゲリラ豪雨のような極端なお天気が多くなりそうなのでご注意してくださいね。
雨が続くと、手荷物に傘が増える、足元が滑りやすくなる、といった煩わしさがあります。
一方で、さすがにこれだけの暑さが続くと、雨が降ってくれた方が気温が落ち着いて、少しは過ごしやすくなったりもします。
なかなか難しいですね!
さて、今日のお話なのですが、、、
ここのところ、着物のチェックやお手入れ、夏本番に向けた浴衣の準備といった話を毎週のように取り上げていた影響でしょうか。
こちらのブログをチェックしていただいている読者様をはじめ、当店のお客様にも、「衣替えを、夏の準備のタイミングにするのが良い」という話がずいぶんと浸透しつつあるようです。
今年に関しては、特に「浴衣のサイズ直しの相談」をよくお受けしています。
そこで今回は、寸法直しの豆知識を簡単にお話ししようと思います。
(寸法直しといっても、一括りにお話ができるものではないのですが)
例えば、
- 腕の長さが少し足りないとき、伸ばす際にする「裄(ゆき)直し」、「袖巾直し」
- 身長に比して長さが足りない・短すぎる場合の「身丈(みたけ)直し」
そして一番多いのが、
- ウエストやヒップサイズの変化によって幅が足りなくなってしまった際にする「身巾(みはば)直し」
かと思います。
これらの直しの中で、「裄直し」、「袖巾直し」は、直しやすく、それほど難しい加工にはなりません。
ところが、「身丈直し」や「身巾直し」は、ちょっと大がかりな加工になります。
というのも、着物は、原則、一度パーツごとに反物を切り分けると、それ以上鋏(はさみ)を入れるということはなく、身丈なら「打ち揚げ(うちあげ)」という腰の部分の縫い代に入れ込む、身巾なら「衽(おくみ)」や「褄下(つました)」といった衿の下や裾回りの縦の縫い代に入れ込んで、お客様に合った巾に合わせて縫い込む、といった加工の工程があり、それにより仕立てというものが成り立っています。
つまり、身丈を短くしたいからと、ズボンの裾直しのように先端で切って縫い込んでしまうといった工程は、和装の仕立てにはない概念になります。
そのため、着物にしても浴衣にしても、「身丈直し」や「身巾直し」は、中心部に近い部分に手を入れることになり、ほとんど「仕立て直し」と同じような工程になります。
その分、納期も費用も掛かってしまうことになります。
ちょっと説明が分かりにくいかもしれませんが、
「もっと詳しく話を聞いてみたい」
「実際に直すことを検討している」
方は、上記の内容を踏まえて呉服屋さんに相談すると、説明をしてもらう際に理解がしやすいかと思います。
ちなみに、お子様の着物や浴衣に行う「肩上げ」、「腰上げ」といった直しは、出来上がっている着物や浴衣に対して行うもので、簡単な加工になりますのでご安心ください。
ということで、少し分かりにくい内容だったかもしれませんが、今回は寸法直しについて少し触れてみました。
どうぞご参考になさってみてください。
さて、毎週のご案内になりますが、浴衣のお仕立てについては、今の時期は「通常納期が最低でも40日」とだいぶ混み合ってきました。
8月に合わせるようにと検討している場合は、何とかこの辺りがギリギリのタイミングになりそうです。
ぜひ、早めのご注文を検討されてください!
(お急ぎのご相談も承っておりますが、ご対応できない場合がありますので、余裕をもってご相談していただければと思います。)
レンタルの方も、イベント当日は混みますので、早めの下見とご予約をおススメします!
最後に営業時間等についてのお知らせです。
現在、東京都には「まん延防止等重点措置」等の自粛要請等はございません。
それに伴い、私共甲州屋の営業時間も10:00~19:00と通常営業に戻させていただいております。
なお、引き続き、密回避のため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。
ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
◆お電話
03-3341-3043
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 日曜日・祝日
また、状況の変化や行政等の方針の変化により営業時間等を変更することがありましたら都度お伝えしていきます。
次回もまたよろしくお願いします!
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