Blog『新宿通り・若旦那通信』

“新宿通りの若旦那”こと、新宿・甲州屋呉服店の志村郷親が、「着物」や「和文化」、日々の仕事のことなどについて語ります。

【若旦那奮闘記㉕】新サービス開発に向けて<その21>

こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。

最近、雨が多くなってきましたね。

涼しくなってきたのはいいんですけど、夕立のようにいきなり局地的に雨が降ることが多くて困ります。

私も、行き帰りの電車で駅を降りたら雨だったことが先週だけでも2、3度ありまして、そういう日に限って傘をもっていなくて、雨が弱まるまで駅で少し待つことになって不便な思いをしました。

あなたもそうならないように、そっとかばんに折り畳み傘を忍ばせておくことをおススメします。
(風が強いと折り畳み傘は不便ですけど…)

 

さて、今週も、先週に続きまして【若旦那奮闘記】の続きです。

最近の【若旦那奮闘記】は、きものサービス「えにし」立ち上げのためのシステム開発の話の佳境に入ってきておりまして、システム業者さん選定の話が続いています。

先週は、コンペが第2回・第3回の業者プレゼンへと進み、いよいよ1社の業者さんに決めるところまでお話しさせていただきました。

【若旦那奮闘記㉔】新サービス開発に向けて<その20>

私共がこれからお付き合いをさせていただく業者さんは、コンサルタントの先生も交えた社内での協議で決定することになりました。

最終選考で2社まで絞りまして、最後は結構悩みましたが、先週お話しした、最終選考前の質疑面談のときに「なんとなくこの会社さんとお付き合いすることになりそうだな」と思っていた業者さんを選定することになりました。

さて、今週の本題ですが、なぜ私共がそのシステム業者さんを選んだのかについてお話しさせていただきます。

まず最も重要だったところ。
これは、最終選考に残った2社さんに共通していたのですが、「私共が求めているシステムに対して高い理解度があった」ということになります。

これは正直、最終選考に残らなかった業者さんとは、決定的に理解度が違いました。
ここで、それぞれの業者さんのコンペに対しての意気込みが計られているわけですね。

「なんとしても採りたい!」と思っていただいている業者さんは、私共の新サービスについて貪欲に理解しようとしていることがこちらにも伝わってきます。
逆に、「無理そうなら引こう」と思って参加されている業者さんは、やはりそれなりの姿勢であることがこちらに伝わってしまうものです。
(もちろん、本当にそう思っているか否かは、携わった業者さんのみぞ知るお話ですが…)

ほかに重要だったこととしては、選定した業者さんの所在地が、弊社の所在地とそれほど離れていなかったことも決め手の一つとなりました。

もちろん、遠いからといってサポート体制に不備があるかというとそんなことはないかと思いますが、やはり最終的には「何かあったらすぐに駆けつけられるところにいる」というのは、私共からすれば安心感があります。

もう一つ重要だったのは、私共が作成したRFP(提案依頼書)には、「システムを構築する上で、パッケージソフトがあればそれを使って組み合わせる形でもいいです」と記載していたのですが、選定した業者さんからは「すべて自社でシステムを構築します」とのお話を伺っていました。

「パッケージソフトを使えるところは使った方が費用が安く済むのかと言えば必ずしもそうではなく、しかもそういったものを使うことによって、システムがカッチリし過ぎてしまって後々融通の利かないプログラムになるリスクを抱えることになります」と説明を受けました。

確かに、これはその業者さんとお付き合いが始まってから分かったことですが、開発を始めてから初めてどう動くかどうか判る部分もありまして、パッケージソフトを使ってシステムを組むと大幅な修正が必要になるかもしれず、場合によっては大幅な納期の遅れとコストアップを強いられるリスクがありました。

そして最終的に決め手となったのは、選定した業者さんは、システム化に当たっての私共の「事業理念」や「想い」を一番理解しようとしてくださったことでした。

システム会社さんって、どこも「ロジカルシンキングしかしないドライな方しかいないんじゃないか」というイメージを持っていましたが、それは全くの偏見でして、選定した業者さんだけではないですが、皆さん結構そういったお話を聞いてくれたりもしました。
中でも、選定した業者さんが一番この点を理解しようとしてくれました。

一方で、選定した業者さんは、システムフローをお見せしたときに無意味なフローだったりやめたほうがよい部分があったりした場合は、はっきりと「これは問題ありますよ?」「こういうフローで作っちゃうと、後々辛いと思うからこうした方が良いんじゃない?」などと、堂々と意見を言ってくれました。
まあ、言ってしまえば一番口うるさい業者さんだったことは今でも覚えていますが、それだけ役に立つものを作りたいという想いが人一倍強く、人情味に溢れた職人カタギのエンジニアさんでもありました。

最初からそれだけ色々と意見を言ってくれるとこちらも話がしやすいですし、こちらとしても色々と正直に要望も言いやすかったので、開発が始まってからも割とスムーズに進めることができました。

あれから開発を含めて7年近くお付き合いが続いていますが、私と私の妻と、業者さん夫婦でたまにご飯を食べるような間柄になりまして、良好な関係が続いております。

ということで長くなりましたが、次回は、開発がどのように進んだかをお話ししようと思います。

またよろしくお願いします!

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追伸

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