今更ながら「履物」のお話。
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
12月に入りました!
いよいよ師走ということで、年末年始に向けてお忙しく過ごされているかと思います。
ここのところ、気温の方は落ち着いてきましたね。
冬用の衣類だと、日中の日が出ているときは少し暑いくらいなのですが、夜になると冷え込むのでちょうどよく感じています。
寒すぎないことは私にとっては良いのですが、これから年が明けて、3月頃までの間で冷え込みが厳しくなると、今は体がすっかり寒さを忘れているので、想像すると中々厳しくなりそうです・・・!
何はともあれ、風邪等引かないように気を付けてお過ごしいただければと思います!
さて、先月ぐらいから、着物を着る時の悩みどころの一つである小物について取り上げさせていただいております。
前回は、「今更ながら小物のお話」シリーズ第3回目ということで、「足袋(たび)」のお話をさせていただきました。
第4回目となる今回は、足袋と一緒に足元を着飾る「履物」についてお話ししようと思います。
最近は、和装といえば浴衣(ゆかた)から始められる方が多いかと思います。
浴衣の時に合わせる履物といえば、素足に下駄になりますが、これが着物になると、草履の他に、雪駄(せった)という履物もあったりと、どれがどんなもので、どの用途で履くものかよくわからなかったりするかもしれません。
今回は、そのあたりを簡単にご説明しようと思います。
まず、下駄とは、木で作られた足を乗せる台に、はな緒用の穴が空けて挿(す)げられたものになります。
つまり、木でできた履物は、下駄ということになります。
次に雪駄と草履の違いです。
雪駄=男物、草履=女物といったようなイメージがあるかもしれませんが、間違いではありません。
草履というのは、和装の履物の総称に近い表現で、雪駄はその草履の一種と考えていただければ概ね大丈夫です。
とはいえ、少し違いを申し上げますと、雪駄は、畳表や、最近の変わりものであれば蛇皮等の張りがあるものになります。
畳表や蛇皮といった台の裏、地面を接する部分に革が縫い付けられていて、踵の部分を金具で留めていることから、歩くとチャリチャリと金具が擦れる音が鳴るのが雪駄と考えていただければと思います。
最近では、台の下の部分が革ではなく、木で合わせた草履下駄(ぞうりげた)というものがありまして、こちらでしたら浴衣でも合わせられます。
(私も一つ持っています!)
最後に草履ですが、コルク材に革(主にエナメル加工されたツルっとしたもの)や布などを巻き、重ね、底・天を整形した履物が草履になります。
つまり、一般的に女性が着物を着用するときに履いているものは草履ということになりますね。
以上、簡単ではありますが、履物の種類と違いなどについてお話しをさせていただきました。
細かいお話ということになれば、製法の違いや機能性を配慮して作られたものなど色々ありますが、用途としては、基本的に浴衣着用時など素足で履くときは下駄で、着物の際は草履と考えていただければ大丈夫です。
もし、履物についてもっと知りたいことやご不明な点がありましたら、ぜひ、”新宿通りのきものコンシェルジュ”こと、当店の女将に聞いてみてください!
気になるコーディネートについてもご提案させていただきます!
最後に営業時間等についてのお知らせです。
現在、東京都には「まん延防止等重点措置」等の自粛要請等はございません。
それに伴い、私共甲州屋の営業時間も10:00~19:00と通常営業に戻させていただいております。
なお、引き続き、密回避のため、ご来店の際はご予約されることを推奨させていただいております。
ご予約はお電話またはメールにて承りますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
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営業時間: 10:00~19:00
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また、状況の変化や行政等の方針の変化により営業時間等を変更することがありましたら都度お伝えしていきます。
次回もまたよろしくお願いします!
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当店では、草履、バッグ、巾着、帯締め(帯〆)、帯揚げ、足袋、下着、和雑貨など、着物・浴衣にお合わせいただく小物類をご用意しています。
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