昔の反物と最近の反物の違いとは?着物のお手入れ・お直しのお話②
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
7月に入って、お天気がなかなか落ち着かない日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
先週末から晴れ間が差す日も出てきていますが、エリアによっては雷を伴った豪雨に見舞われることもありますから、なかなか傘が手放せません。
梅雨の終わりの雷の多い時期は、毎年、私のトラウマである雷の恐怖との戦いですが(「雷の怖い話」)、そろそろ梅雨も日本列島の南側から順次終わりそうですので、辛抱してやり過ごそうと思います。
そんな矢先に、今年も豪雨による災害が各地で起こってしまいました。
被害に遭われた方に於かれましては、心よりお見舞い申し上げます。
さて、私共甲州屋があります東京都ですが、7月12日より、再び「緊急事態宣言」が発出されることになりました。
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室
前回の宣言が明け、「まん防」もそろそろ終了予定だった矢先というタイミング。
「まさか、東京大会を前にして宣言発出とは」と私も驚きました。
ということで、また当面の間(緊急事態宣言中)、当店の営業時間は18:00までとさせていただきます。
また前回の宣言中と同様、18:00~19:00にご来店を希望される場合は事前予約制とさせていただきます。
今後、また変動があった際には改めてお知らせいたします。
さて、先週の続きです。
先週、<着物のお手入れ・お直しのポイント①>として、「寸法のお直しの相談は、実際にお着物を拝見させていただいてから」とお話しさせていただきました。
そして、「元の反物がだいたいいつ頃に作られたものなのか」を知ることが必要、とお話ししました。
反物がいつ頃作られたものなのかを、私どもとしてはおおよそでも把握しておきたいんですよね。
なぜそのようなことを知る必要があるのかというと、反物は、作られた年代によって生地の幅や長さに違いがあるからなんです。
現代人は昔の人に比べて体格が全体的に大きくなっていますので、昔の「並寸法」と言われる大きさだと、現代ではかなり小柄な人用の寸法になってしまうんです。
例えば、昔の反物で一反の長さが1丈分ギリギリ(1丈=13.5m)だったりすると、身丈を出そうにも、内揚げ(腰のあたりに丈の長さに合わせて生地を縫い込んであります)がほとんどなかったり、身巾を出そうにも袖付の縫い代がほとんどなくて、それほど巾出しができないことがあるわけです。
一方で、最近の反物ですと、身巾や袖巾もある程度たっぷりと幅広に作ってあったり、長さも1丈ギリギリではなく余裕があったりしますし、余り布がたくさん残っていれば接ぎに利用することでさらに幅が出せたりもします。
それらを含めてお客さんのご希望が叶うかどうかを判断してお伝えするためには、実際にお着物を拝見させていただくことが非常に重要なんです。
<着物のお手入れ・お直しのポイント②>
反物は、作られた年代によって生地の幅や長さに違いがある。
ということで、2週にわたって着物のお直しのポイントについてお話しさせていただきました。
他にもリクエストがありましたら、今後のブログで取り上げさせていただきますので、お気軽にTwitter(@WAFUKU_TOKYO)やFacebookページ(@wafukutokyo)からお知らせいただけますと大変ありがたいです。
最後に、緊急事態宣言中の私共甲州屋の営業時間等に関してのご案内です。
宣言中の営業時間は18:00までとさせていただき、18:00~19:00にご来店を希望される場合は事前予約制とさせていただきます。
また、日中の営業中も混雑緩和のため、引き続き、ご予約を推奨させていただいております。
> ご予約フォーム
また政府や都の発表、その他状況の変化により営業時間等に変更が生じた場合はお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
では、次回もよろしくお願いします!
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