【若旦那奮闘記⑬】新サービス開発に向けて<その9>
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
先週、緊急事態宣言の解除に伴いまして、甲州屋は6月1日より営業を再開させて頂いております。
ところで、東京は既に新規感染者が増えつつある傾向になっておりまして、先日、注意喚起として「東京アラート」が発動されました。
これは、特に新たな自粛要請ということではなく、あくまで「注意喚起」とのこと。
その東京アラートを受けて、現在、東京都庁とレインボーブリッジの照明が赤く点灯されております。
私共甲州屋は新宿にありますものですから、レインボーブリッジは観ることが出来ません。
が、私が残業後の駅までの帰り道の途中、甲州街道を歩いているときに、遠目ではありましたが都庁の赤色照明が目に入りました。
夜空と相まって何とも言えない気味の悪い様相ですね…
注意喚起という事で、意図的に気味の悪さを表現しているのでしょうか。
お出かけの際は何卒お気を付けください!
さて、今週も、先週に続きまして【若旦那奮闘記】の続きです。
前回は、着物を販売していくうえでの問題点と解決策を細かく検証したときの話を書きました。
ここからいよいよ、「甲州屋として何ができるのか?」の落とし込みを徐々にしていくことになります。
単純にレンタルを取り入れると言っても、レンタル屋さんやチェーン店さんがだいぶ前からやっていて、普及もしていますので、同じやり方をするわけにはいきません。
それにレンタル屋さんが扱う着物は、甲州屋のような専門店が扱っている着物とは品質が全く違います。
それに、レンタル用の着物を結構な数用意しなければならないので、メンテナンスや在庫負担などのコストが大きくかかってしまいます。
これがブルーオーシャン(競合がいない、またはかなり少ない)の事業環境でしたら、それだけのリスクを取ってでもやる価値はあるのかもしれません。
が、レンタル市場は私共にとっては新規参入になりますので、リスクだけが高くなってしまいます。
他方、着物のリサイクルについてですが、今後リサイクルやリユース分野は伸びて来るでしょうが、私共とは対象とするお客様が全く異なります。
というのも、特に買取りの場面での話ですが、お得意様のお話によると、買取りの価格がかなり安く、「売ってはみたものの寂しさを感じた」なんてお話をたくさんお聞きしていましたので、買取りと販売を行うことは老舗の呉服屋としての趣旨とは違うのではと感じておりました。
「全く着なくなったから処分するよりは誰かに活用してもらいたい」という方だったり、「遺品整理の手段の一つ」と考えられている方だったりしないと、買取りは活用するべきではないと私は考えています。
「買いたたかれたりして寂しい思いはしたくない」。
でも、「着なくなった着物を誰かに活用してもらいたい」とお考えになられているお得意さまは確かにいらっしゃいます。
こういった悩みを解決できるサービスができないだろうか?
お得意様をはじめ様々な方に相談した結果、現在やっております本格着物のレンタルプラン「えにし」というサービスにたどり着きました。
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本格着物のレンタルプラン ”えにし”
これは、「着物を着てみたいけど、お金はかけられないし分からないことが多くて不安」と考えられているお客様と、「着物は着なくなったけど、大事にしていた着物を安値で処分するのは寂しい。けれど、まだまだ着られる着物が活躍してくれればうれしい」というお客様のご縁つなぐサービスになります。
ゆえに、「縁(えにし)」という意味が込められております。
ということで、次回からは、「えにし」の具体的な開発プロセスのお話をしようと思います。
(営業が再開しましたので、話しが途中で脱線するかもしれませんが… そうなったらすみません。)
またよろしくお願いします!
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【本格浴衣のレンタル&着付けやっています】
追伸
「着物」や「和文化」に関連して、心機一転何か新しいコトを始めるなら…
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