【若旦那奮闘記⑫】新サービス開発に向けて<その8>
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
6月に入りました!
先週5月25日の緊急事態宣言の解除に伴いまして、甲州屋は、6月1日より営業を再開させていただくことになりました。
甲州屋があるここ新宿も、百貨店など周りのお店屋さんが次々と営業再開となりまして、人がだいぶ多く行き交うようになりました。
とはいえ、「宣言解除」は「収束」とは違いますので、引き続き、「密」に気を付けつつ営業をして参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今週も、先週に続きまして【若旦那奮闘記】の続きです。
あ、ちなみに冒頭の写真ですが、特に意味はありません(笑)。
たびたび登場する妻の実家の白ネコちゃんなのですが、虎視眈々と獲物を狙うかのごとく、現在私も自分のプロジェクトを進めている次第であります。
(白ネコにプロジェクトだと某ゲームタイトルのようですが・・・)
先週、先々週と、着物の購買層の現状の不満点や、購入チャネルの検証についての話をさせていただきました。
購入チャネルの検証では、着物という高額商品なのにもかかわらず、ネット販売が伸びてきているのには驚きでした。
長引くデフレや不景気の影響で、リサイクルが伸びていたり、必要に応じてレンタルしたり、というのはなんとなくわかるんですが。
まあ、インターネットが普及して生活の一部になってきているので当たり前と言えば当たり前なんですがね。
ということで、流通の変化を踏まえたうえで、今後の方向性がだんだん絞れてきた、というところまでお話しさせていただきました。
で、ここまでのお話を整理しますと…
「価格が高かったり、不透明だったりするのが怖い!」
↓
当たり前ですね。
表示をわかりやすくしなければいけません。
「着こなしや、しきたりがわからなくて不安!」
↓
実はこれは、老舗の呉服屋が最も得意とするところなんです。
シンプルにわかりやすく、着用機会に応じてご対応する。
今までもそうしてきましたが、もっとわかりやすくする必要があります。
「(リサイクルやレンタルも検討したうえで)予算は一式10万円で済ませたい」
↓
購入、しかも新品で誂える、という条件のみでは難しいですが、リサイクルやレンタルも併用する、ということであれば不可能ではありません。
このように、大まかに問題点と解決策を洗ってみることから始めて、徐々に、「では、弊社に何ができるのか?」といった落とし込みを行っていきました。
単に着物レンタルと言っても、レンタル屋さんやチェーン店さんがだいぶ前からやっていてすでに普及してきていますので、同じやり方をするわけにもいきません。
それに、レンタル屋さんが扱っている着物は、甲州屋のような専門店が扱っている着物とは品質が全然違います。
一方、着物のリサイクルですが、確かに今後、リサイクルやリユースといった分野が伸びて来るのは間違いありません。
実は甲州屋でも、古物商の許可は先に取得していました。
しかしながら、実際の着物の買取り価格はかなり安く、お得意様からは「売ってはみたものの、寂しさを感じました」なんてお話をたくさんお聞きしていましたので、普通に着物の買取りと再販をするのは、老舗の呉服屋さんとしての趣旨とは違うのではと感じておりました。
問題点と解決策の抽出まではスルスルっと進んではいたのですが、ここへ来て、ではどうすればいいのか、と結構悩みました(笑)。
ということで、いよいよ次回は、甲州屋として何をすることにしたのか、についてお話ししようと思います。
またよろしくお願いします!
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