【若旦那奮闘記⑮】新サービス開発に向けて<その11>
こんにちは!
“新宿通りの若旦那”こと、
甲州屋の志村郷親です。
関東が梅雨入りしました。
のはずが、梅雨入り宣言が出た途端に、先週は中休みなのか晴れ間が差す日が何日か続きまして、その間の気温は30℃以上ととても暑い日が続きました。
今週からはまた梅雨らしく雨模様が続くようで傘が手放せなくなりそうです。
ただ、気温が30℃以下になれば少し暑さが和らぎますので、今年はマスクしながら通勤ってことを考えると、梅雨は案外過ごしやすくて良いかもしれませんね。
さて、今週も、先週に続きまして【若旦那奮闘記】の続きです。
前回は、私共甲州屋が展開している、きものサービス「えにし(縁)」の事業化に向けて、コンピューターの導入やシステム開発など、新たな課題が色々と見えて来たというお話をさせていただきました。
ここまで複雑なサービスになると、今までのやり方の延長線上でやるとなると莫大なコストがかかることになります。
(お預りを実施すると保管する場所はおろか、棚卸の管理が複雑になる。よって人件費がものすごくかかる等)
そこでコンピューターを入れてある程度システム管理する必要があるなど、実施に向けた新たな課題が色々と出てきたのでした。
しかし!
この課題は、今から考えると、本当に運がよかったというか巡りあわせというものがあったんだなと、後になってしみじみと思います。
というのも、そもそもスーパーや量販店以外の業態では、POSシステムのようなコンピューター管理って実はほとんどいらなかったりするんですね。
特に呉服屋は、そもそも1店舗当たりの在庫数はあまりありません。
(在庫数は少ないですが、仕入単価が高額なので、結果的に商品棚卸高は高くなりますが。)
そうなると、棚卸しといってもそれほど労力が要るわけではありませんので、マンパワーで全然間に合ってしまうわけです。
カッコつけてコンピューターを入れても、宝の持ち腐れで減価償却費をペイできない、なんてことはよくある話です。
なので、お金の計算ができる単純なレジの機能があれば普通は間に合います。
和装小物まで扱っている呉服屋さんなら単純なレジでOK。
高級呉服だけ扱うならレジすらいらなかったりします。
電卓と金庫と、今の時代だとクレジット端末ぐらいで十分でしょう。
(なんなら、雰囲気にこだわってお勘定はそろばんで、という手もあります!)
そんな環境ですので、システム屋さんの知り合いって私の周りにいませんでしたし、そもそも異業種の方とビジネス的な交流ってそれまでほとんどしてきませんでした。
それこそくすぶっていた時代から解放されて、ある程度好き勝手に動き出してからビジネス的な交流を始めたので、ちょうどこの開発に着手していたときは交流を始めたばかりで、人脈というものがありません。
これから先はいったいどうしたものか…
と路頭に迷っているときに、弊社と取引のある金融機関から、ビジネスマッチングのご案内をいただいたんです。
担当の営業さんから「来てください!」と言われていましたので、モノは試しと言いますか、いつもお世話になっていたので、顔だけ出すか、というぐらいの気持ちで出かけたので、特に何かに期待してっていう感じではなかったんですよね。
呉服屋さんとマッチングできる業種なんて、そもそもそんなにあるものじゃないので。
ところが!!
世の中、あんまり期待しないで気楽に物事に取組んだほうがよい結果が出ることが有ったりするものですが、この時、まさにそういう事が起きました!
当時は思いもよりませんでしたが、このビジネスマッチングがきっかけで、システム開発に大きく前進することになります。
ということで、長くなりましたので次回に続けます。
またよろしくお願いします!
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