今甦る、古典の美。「古典文様の振袖」の話
大正12年創業、新宿・甲州屋呉服店の三代目社長、 志村 賢三(シムラ ケンゾウ)です。
今回のコラムでは、古典柄の振袖について解説いたします。
1. 古典文様の振袖について
振袖の醍醐味は、何と言っても「古典文様の本格派」であることです。
流行に左右されることがないため、当店のお客様においても、親子二代、三代にわたって大切に受け継がれ、着用されているケースがめずらしくありません。
しかしながら、現代の振袖柄の傾向を見ると、古典文様の本格派は極めて稀で、やっと見つかっても、絵柄や金額の面で中々折り合いがつかないケースも少なくないようです。
そのような方々、またお探ししていても中々古典文様の振袖との出会いがない方に於かれましては、是非当店にご相談くださいませ。
ご要望に応じてお見立てさせて頂き、必ずやお役に立たせて頂けることと存じます。
2. 代表的な古典文様
2-1. 吉祥文様
代表的なのは、七宝、唐草、青海波、亀甲、扇面、麻の葉、市松などになります。
繁栄、長寿などを表し、縁起ものとされる文様で、商売繁盛、家庭円満などへの願いを込めて用いられています。
他にも、宝尽し、南天、菱、菊、立涌、桜、矢絣なども吉祥文様になります。
2-2. 御所解文様
檜扇、几帳、御所解など、平安朝の雅やかな文様や、山水、東屋、御殿などを描いた柄で、「源氏物語」等の王朝文学にある事物を表したものも多い古典柄の代表格の一つです。
2-3. 有職文様
源流はササン朝ペルシャで、アジア大陸を経て日本に伝わったと言われています。
日本風にアレンジすることを繰返して完成度を高めた文様で、小葵、臥蝶丸、幸菱、尾長、烏丸など、朝廷や公家が執り行う儀式や、行事などに関わる決まりごとに従って貴族階級の正装などに用いられてきました。
3. 古典文様振袖の一例
3-1. 白宝尽し
3-2. 黒王朝絵巻
3-3. グリーン地
4. 新宿・甲州屋呉服店について
当店甲州屋呉服店は、大正12年、新宿の地で創業しました。
和服好きの方や、着物のことでお困りの方に、“老舗の知恵” と “最適な(時には斬新な)方法” で、販売のみならず、お手入れ、着付け、レンタル、お預り等、あらゆる方法の中からピッタリなご提案をしています。
当店にて古典文様の振袖を取り扱っておりますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。
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